物質波の概念

　ド・ブロイが与えた物質波の概念は、物質に波が伴うという意味であり、物体と波が結びついており、物体と波は分離出来ないことを意味している。

　一方、波の定義は、空間に広がる媒質の振動であり、波と空間は分離出来ない。

　波と空間が分離できず、物体と波が分離出来ないことより、すべての存在は、分離できない。宇宙はただ一つの存在である。

　私の肉体も宇宙とひとつであり、私の生命も宇宙と一つである。

　宇宙を包む大きな一つの生命が存在する。これは、すべてが内にあるという言葉に一致する。すべてを与えし神よありがとうというアナスタシアの言葉に一致する。

　宇宙のすべてが分離出来ず、ただ一つの存在であるときに、これを神と呼べば、一つの神が存在し、一神教に一致する。ただ一つの神が宇宙に存在するとき、宇宙の内にあるすべての存在の中に神は存在しており、多神教に一致する。

　すべてが分離出来ない、ただ一つの存在であるときに、これを物質と呼べば、唯物論に一致する。

　同じく、すべてが分離出来ない、ただ一つの存在であるときに、これを心と呼べば、唯心論に一致する。

　宇宙がただ一つの存在であるとき、色を持つ物体は、色を持たない空間と分離出来ないので、色即是空であり、物体はそのまま空間である。般若心経にある仏教の教えに一致する。

　物質波の概念は、宇宙を包む大きな生命の存在を導くのであり、目に見えるバラバラな姿は、まぼろしであることになる。今までバラバラに見えていた物体は、すべてが繋がっており、ただ一つの存在である。

　宇宙には大きな生命が存在し、誰もがその命を共有し、繋がっている。私達は分け御魂である。神の子供であり、兄弟姉妹である。

　宇宙は大きな一つの命であり、敵はいない。ただ一つの存在だけがある。