分割不可能性
1929年ボーアは、作用量子の分割不可能性の仮説について述べた。
これはド・ブロイによる物質波の概念である。
物質波の仮説は、その後、実験的に確認された。その意味するところは、粒子は波を伴うことである。粒子と波が結びついていることである。
一方で、波動とは、空間に広がる媒質の振動であり、従って、波動は、空間から分離、独立して存在することは出来ない。
波動は、空間と密接な関係を持っている。
波動は、その定義に依って空間と結びついている。即ち、波動空間連続体である。
アインシュタインの相対性理論によれば、時間と空間は、時空連続体である。
3つを統合すると、時間空間波動粒子連続体である。
時間空間波動粒子連続体仮説である。
時空波粒連続体仮説である。
この仮説は、すでに実験により確認された事実であると言えよう。
この仮説によれば、量子力学のスリット問題や、観測の問題についても、ごく自然に、容易に正解が得られる。
この仮説の示す所は、存在するすべてが、結びついていて、一体として存在していることである。
即ち、分離独立して存在することの不可能性を示している。
全体が一体として存在するのであり、分割、分離独立が不可能であることを示している。
物質を分割して、原子に至ってはじめて、分割不可能性が、生じるとされている通説とは、異なり、どの大きさの物体でも、すべての物体が、空間と時間と結びついていて、ただ一体だけが存在していることを主張している。
分離独立の不可能性を示している。
すべてが一体であることを示している。