量子力学的観測問題の記述として、簡潔なものは、レオン・レーダーマンのものがある。
神がつくった究極の粒子 p305
株式会社 草思社
一対の粒子が、離れて飛べるようにして、一方が上向きにスピンすれば他方が下向きにスピンし、一方が左向きにスピンすれば他方が右向きにスピンするようにする。
粒子Aを観測して、右向きにスピンしていることが分かった。その瞬間、粒子Bは左向きにスピンしていることになる。
この観測に関わる問題である。
分割不可能の全体運動が、その解である。
レオン・レーダーマンによると、「どうやら粒子間のこの長距離相関は、自然が本来持っている現象らしい。」と結んでいる。
アインシュタインは、統一場理論を提出している。相対性理論で、示した時空連続体と、波動場とすべてを場によって統一することを目指した。