生と死
ソクラテスによると、生と死のように、反対のものは、反対のものからしか生じない。大小多少のように反対のものは相互に反対のものから生じる。大は小から生じ、小は大から生じる。
生か死か2つに一つである。生きているなら、死んでいない。死んでいるなら、生きていない。反対のものは、互いに反対のものから生じる。
死は生から生じる。生は死から生じる。魂が入って生となり、魂が去って死となる。生と死の何れかしかない。生と死の繰り返しが続くのみである。永遠に繰り返す。他にない。
魂が入り、生となり、魂が去ると死となる。反対のものが、互いに反対のものから生じるのであれば、どこまでも、どこまでも永遠に繰り返すならば、魂は永遠不滅の魂である。
ソクラテスによる霊魂不滅の証明。