ラハイナで山火事があった。
海の近く、2台の車が焼けて、エンジンのアルミが熔けてトロトロになり、外へ流れ出ていた。
車の周りは土で、半径10m位は土だけで、その周りの家々は、無傷でなんともない。
真ん中の車だけが焼けて、アルミが熔けて、ガラスもなくなっていた。鉄板は焼け焦げて残っていた。
これ程、エンジンのアルミが熔けて流れるには、車の下に木材を差し込み、かなり長い時間燃やし続けなければならない。
炎がエンジンに接触し続けなければ、起きないことである。キャンプをする人ならわかるはずだ。お湯を沸かすには、炎がヤカンに触り続けなければ、お湯は沸かないのだ。
しかも、アルミという金属のエンジンが熔けるには、大量の木材を下から燃やして、炎が接触し続けるように、大量に燃やし続けなければならない。
そうでなければ、アルミが熔けてトロトロにはならないはずである。
それほど木材を燃やしたならば、灰ができるけれども、それらしき灰は、見当たらない。
山火事だから、山から車までの山火事による焼跡があるはずであるが、焼跡がない。周りは無傷の住宅があり、車の周りは土である。
焼跡がなく、燃えカスもない。
車の焼け具合からみて、山火事ならば、たくさんの燃えカスが、木材の残骸が、少しでも残っていそうだが、燃えカスがないのだ。車しかないのだ。
そんな山火事があった。